GPA・CAP制度 在学生・保護者の方へ
GPA・CAP制度
本学では、平成19年度入学生からGPA制度及びCAP制を導入しました。
GPA制度
1 GPA制度とは
GPAとは、Grade Point Average (グレード・ポイント・アベレージ)の略で、欧米で一般的に行われている成績評価制度のことです。
2 成績評価の判定基準とGPAの算出方法は
○判定基準
判定 | 評価 | 評点 | GP | 内容 |
---|---|---|---|---|
合格
|
秀(A) | 100~90 | 4 | 特に優秀な成績 |
優(B) | 89~80 | 3 | 優れた成績 | |
良(C) | 79~70 | 2 | 良好な成績 | |
可(D) | 69~60 | 1 |
合格と認められる成績
|
|
不合格 | 不可(F) | 59点以下 | 0 | 不合格 |
認定 | 認定(T) | ー | ー |
編入や留学などにより他大学等で修得した科目を本学の単位として認定したことを表す
|
失格 | 失格(G) | ー | ー |
全授業数の3分の1を超える欠席の場合
試験を放棄した場合 |
○算出例
授業科目名 | 単位数 | 評価 | GP | GP×単位数 |
---|---|---|---|---|
基礎セミナー I | 2 | 秀 | 4 | 8 |
宗教学 | 2 | 優 | 3 | 6 |
日本国憲法 | 2 | 良 | 2 | 4 |
英語 I | 1 | 可 | 1 | 1 |
ICT基礎 | 2 | 不可 | 0 | 0 |
スポーツI | 1 | 失格 | 0 | 0 |
合計 | 10 | 19 | ||
GPA=19÷10=1.9 |
※ 履修した科目の成績評価をそれぞれのグレードポイント(GP)に置き換え、その科目のGPに単位数を掛け、その合計数を履修単位数の合計で割り、1単位あたりの平均点を算出します。
3 なぜ5段階評価なのか
従来の4段階評価から5段階評価(特に従来の「優」を「秀(A)」と「優(B)」に細分化)という、よりきめ細かな成績評価を行うことで、学修の到達度が一層明確になり、成績優秀者には一層のインセンティブが与えられます。また、教育の国際化に対応できるとともに、最近日本でもGPA制度と併せて5段階評価を導入する大学が増えていることから、他大学の制度との互換性を高めることにもなります。
4 GPAはどのように活用されるのか
指導教員等による学修指導の際、GPAを参考にすることがあります。その他、奨学金や各種選抜試験等の選考基準となることがあります。
また、海外の大学に留学するにあたり、当該大学が書類選考の重要なデータとして取り扱うことや、就職活動の際に、企業等が学業成果を判断する指標として活用することが予想されます。
さらに、本学では「退学勧告制度」を導入しています。
- 直前の学期のGPAが4期連続して1.0未満の場合、学部長と指導教員による面談で「警告」を行います。
- 「警告」を受けた直後の学期のGPAが1.0未満の場合、学部長と指導教員による面談て・「退学勧告」を行います。
※面談は全て保護者同席となります。
※休学によってGPAがOである場合は、連続する期に含めません。
退学勧告はあくまでも勧告であって強制ではありませんが、4年間での卒業が極めて難しい状況であることを示しています。退学勧告を受けた場合は、勧告に従うか、学修を継続するかを熟考してください。
5 履修登録取消制度とは
履修登録取消制度は一旦履修登録した科目を取り消す制度で、履修登録をして授業に出たものの、
- 授業の内容が自分が勉強したいものと違っていた
- 授業のスピードについていけるだけの知識が不足していることに気づいた
- 健康上、履修科目数を減らしたい
などといった理由から履修を取り消すことができる制度です。
ただし、この履修取消期間内に学部事務室に申し出がなく、自ら履修を放棄した場合は、G評価(GP=0)となり、GPAが算出されるので注意が必要です。
CAP制
1 CAP制とは
CAP制とは学生が各学期に履修登録をする際、その登録科目数(単位数)の上限を定めた制度です。
2 上限単位数はどのように決まるか
履修登録の上限単位数(基準値)は各学部ごとに設定されています。また、当該学期の直前学期のGPAによって上限単位数は変更されます。
○直前学期のGPAと上限単位数
学部 | 教育 | 外国語 | 経済情報 | 看護 | 短期大学部 | |
---|---|---|---|---|---|---|
基準値 | 前期25 後期24 |
前期25 後期24 |
前期25 後期24 |
前期24 後期24 |
前期28 後期28 |
|
直前の学期のGPA
|
3.0以上の学生 | 30 | ||||
1.5未満の学生 | 22 | 22 | 22 | 26 |
※ 成績の状況が十分でない学生については、上限単位数を制限することとなります。また休学や病気欠席等のやむを得ない事由により、その学期のすべての授業科目を履修できなかった場合、次学期の上限単位数はGPAと関係なく基準値となります。
3 なぜCAP制を導入するのか
CAP制を導入することで、単位制度を実質化(1単位当たり必要な45時間の学修時間を確保)し、学修すべき授業科目を精選することで、十分な学修時間を確保し、授業内容を深く身に付け、各学期にわたって適切に授業科目を履修するためです。
4 全ての科目がCAP制の対象となるのか
CAP制の対象となる科目は、卒業要件に算入でき、5段階評価(秀・優・良・可・不可)または失格で成績を判定された科目を対象とします(他学部・単位互換を含む)が、その他にも学部によって対象とならない科目があります。
なお、「認定(T)」、「合格(P)」、「不合格(NP)」の評価は、GPAには算入しません。