お知らせ

「乳児院・児童養護施設における人材確保・育成の課題と取り組み」をテーマに、短期大学部学生が岐阜県内の児童養護施設職員の方々とワーキングを行いました。

令和7年1月20日(月)1限『社会的養護C』において、「乳児院・児童養護施設における人材確保・育成の課題と取り組み」をテーマに、岐阜県内の乳児院・児童養護施設職員の方々とワーキングを行いました。

*ワーキング内容*
〈課題〉
乳児院・児童養護施設では、小規模化・地域分散化が進められているものの、施設で働く人材は不足し、長く働き続けることが困難な現状もあります。そのため、人材確保・育成の課題を解決することは、小規模化を進めていく上で非常に重要であるといえます。
〈テーマ〉
乳児院・児童養護施設における人材確保・育成の課題と取り組みを考える
〈内容〉
乳児院・児童養護施設の職員の方から、人材不足の現状や人材育成の課題について講義をうけました。また、社会的養護A(Ⅰ)での学びや、テーマに関連する資料・先行研究などから、人材確保・育成の課題について明らかにしました。学生らは、「①人材確保の課題と取り組み」と「②人材育成の課題と対策」の2つのグループに分かれ、学生の視点からその解決策を導きだすよう議論を重ねました。
〈発表〉
それぞれのグループが15分程度プレゼンテーションを行いました。
「①人材確保の課題と取り組み」のプレゼンでは、認知度を高める工夫(SNS、ショート動画の活用)、勤務形態の改善、(施設の)立地について、働きやすさの追求、などの報告がありました。
「②人材育成の課題と対策」のプレゼンでは、職員教育プログラムの作成、手厚いサポート(メンタープログラム)、職員評価、継続的な学びの保障、などの報告がありました。

プレゼンテーションの様子

参加した施設職員の方々からは、SNSの発信や動画作成について、メンター制度に対する印象、現在の就職活動の方法などについて質問があり、学生は実習経験や自分の体験などをふまえながら、丁寧に答えていました。

質疑の様子

今回のプレゼンテーションは、どうしたら人材の確保につながり、施設内で効果的な人材育成が可能であるかを検討しました。その一方で、施設内には子どもたちの生活があります。『社会的養護C』の授業を担当されている藤田哲也准教授からは、「勤務形態の改善や働きやすさを追求することと同時に、養育の質を向上していくことを大切にする必要がある」という助言がありました。

学生は本ワーキングを通じ、保育職の一つである乳児院・児童養護施設の課題について、学修内容と実態をふまえながら、議論し考察を深めることができました。今後も保育職の課題について、地域のコミュニティーと連携し、地方の職を支える一端を担う学びができることを目指していきます。

*ワーキングに協力いただいた方々*
乳幼児ホームまりあ 古川 健次 氏
児童養護施設 誠心寮 北野 愛華 氏
児童養護施設 白鳩学園 牧野 光 氏


このページの内容に関するお問い合わせ先

岐阜聖徳学園大学短期大学部 岐阜教務課
TEL:058-278-0731

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