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岐阜新聞真学塾 看護学部㉔ 山﨑ちひろ
家族をケアする/家族としてケアを受ける ~家族看護学って??~
岐阜聖徳学園大学看護学部助教 山﨑ちひろ
看護学には、家族看護学Family Nursingという専門分野があることを知っていますか?「家族看護って何?」「家族が看護をするの?」と怪訝そうに聞かれることもしばしばあって、字面からはあまりイメージが付きにくいようです。最近では「家族ケア」や「家族支援」という言葉のほうが、馴染みがあるかもしれません。
そんな家族看護学の興りは、1970年代後半頃の北米からといわれ、家族そのものを看護の対象とする考え方は、その後も徐々に世界に広がりを見せました。それまで医療の現場にいる家族は、患者の「背景としての家族」や「資源としての家族」と認識されていましたが、そこに「ケア対象として、家族をとらえる」という新しい視点の投入がなされ、家族看護学は生まれました。日本では1994年に学術団体である日本家族看護学会が発足し、家族をケアすることの重要性を知る看護実践家や研究者・教育者が、果敢に挑戦を重ねています。
より学問的に説明すると、家族看護学は、健康問題を抱える人を含む1つの単位としての家族集団を、看護の対象とする考え方で、その家族が持つセルフケア機能を高めて、家族自身の力で問題を解決していけるよう、家族を支援する学問分野です。病気やケガを抱えた人とともに苦悩する家族が、どんな体験をしているかを理解し、困難な状況を受け入れたり乗り越えたりできるように、家族の健康を維持・促進するためにはたらきかける看護実践を指します。たとえば、あなたの家族が病気やケガをして看護を受けるような状況におかれたとき、あなた自身も必要であれば、家族としてケアを受けることができるということです。
しかしながら、冒頭で示した通り、家族看護学は言葉としてもなかなか浸透しておらず、あまり知られていないことも事実です。ケアの対象である家族自身にその存在を認識されていなければ、家族看護学の今後の発展は遅々として進まず、となってしまうかもしれません。
家族の立場で「ケアを受けたい」と感じたとき、誰もがためらうことなく「家族もケアを受けられる・ケアを受ける権利がある」と気付くことができるように、家族看護学の存在を知っていただける機会が増えることを願っています。(2022年1月30日岐阜新聞掲載)
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