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岐阜新聞 真学塾 外国語学部⑰ 丹羽都美
言葉に映し出されるもの
岐阜聖徳学園大学外国語学部教授 丹羽都美
皆さんもLGBTQについて少しは知っていらっしゃると思います。私たちの生物学的な性別は伝統的には男・女となっていますが、自分が自分についてどのように感じているかということからいうと、自分を「男」だ、あるいは「女」だと認識する人もいれば、終始一貫して一つの「性別」でなくその時々で移ろい変わるという認識の人も、男・女という白黒つけるような分け方ができない人もいて、非常に繊細で複雑なものであるということが広く認識されるようになりました。
このことは当然言語にも影響を与えます。「男」であること、「女」であること、というのはどういうことか、という意味・定義付けということももちろんですが、「私は男・女というような分類はできない存在なのです」という場合、明らかに性別が表されている語彙について、それをどうしたらいいのか、ということが生じます。
従来の英語の三人称の代名詞のhe, sheには、他の代名詞と異なって性別が単語に現れています。従って、近年では、男・女という単純な分類を当てはめてほしくない人については、そのどちらでもない、ということでtheyを使おう、という人たちもいます。そうすると、このような場合に、複数の人を指すときには問題になりませんが、その人ひとりを指すときには例えば、They is Jan.とisを用いるのが一般的だと言われています。皆さんはこれについてどう考えられますか。また、xe/xem/xyr, ze/hir/hirsなど様々な新しい代名詞を用いる人たちもいます。ここには、用語を変えたいと感じるほど大切な事柄なのだという人の心も映し出されています。
「議長」という単語が、chairmanだった時、そしてそれに対してchairpersonと性別に関係ない表現も生まれた時もまたそれぞれの時代の社会の状況・考え方を表しています。これもまた社会での新しいことが言葉に反映された一例です。皆さんもこの先、表現の変化に気がついたり新語に驚いたりすることがあるでしょう。ことばに映し出されることにも敏感でいることが社会や人の心を知る感性を磨くことでもあると思います。(2021.2.28岐阜新聞掲載)
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