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岐阜新聞 真学塾㉞ 教育学部 学校心理専修 吉田俊和
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」の意味を考えよう
岐阜聖徳学園大学教育学部教授 学校心理専修 吉田俊和
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というギャグが流行ったことがあります。当時は、大人も子どもも、「みんなで○○すれば怖くない」と冗談半分で、ルール違反を行う言い訳に利用していました。筆者は、以前勤務していた大学近くの信号で、歩行者が赤信号を無視して渡る際の状況特徴を、大学院生と一緒に研究したことがあります。
研究の目的は「人は他者の行動に、本当に影響されやすいか」ということでした。大通りに交差している道路の赤信号を渡る人がおかれた状況を、①「渡れ--- 赤信号になってから、5番目に来た人の前の人たちが渡っているとき」、②「ニュ-トラル--- 5番目に来た人の前の人が交差点にいないときや、渡る人も止まっている人もいるとき」、③「止まれ--- 5番目に来た人の前に来た人たちが止まっているとき」の三つに分けたとき、②の状況と比べて①の状況では、明らかに渡ってしまう人が多く、③の状況では止まる人が多かった。集団で来た場合は、集団の中の誰かが渡り始めると、他の人たちも渡ってしまうという結果が得られ、人は他者の行動に影響されやすいことが証明されました。
このように、赤信号は止まれというような交通ルールでも、他の人たちが無視すれば、平気で自分も違反をしてしまう事実は、何を意味するのでしょうか。
みなさんも、日常の行動のなかで、このような事実の意味を考えてみてください。みんなが掃除をさぼるから、自分もさぼってしまう。駐輪禁止と書かれている場所でも、みんなが自転車を停めれば、自分も停める。みんなが 仲間外れにしているから、自分も仲間外れにしてしまう。赤信号の場合、最初に渡る人は、車が来ないか確認しながら渡るはずですが、あとから渡る人たちは、前の人たちにつられて渡るので、危険が伴います。
自転車だって、停めると困る場所だから駐輪禁止になっているはずなのに、他の人たちが停めているから停めるというのでは、もっと多くの人に迷惑をかけているかもしれないのです。「みんながやっているから、自分もやる」というのではなく、「自分の行動は、自分で判断して行う」ということの方が、「社会」はもっと住みやすい社会になるはずです。
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