姉妹校訪問⑤～アルバトロスセンター／ペンギンプレイス
ダニーデンの郊外には、非常にたくさんの自然が保護されています。ＮＺでの研修の際は、ＧＳＮＳの子どもたちと交流を深めるだけでなく、自然のすばらしさについて多く学ぶことができる絶好の機会になると思います。
まず訪れたのは、Ｒｏｙａｌ Ａｌｂａｔｒｏｓｓ Ｃｅｎｔｒｅです。この時期、この施設では、里帰りしたＡｌｂａｔｒｏｓｓが飛翔する姿を見ることができます。この鳥は、飛ぶときに羽を羽ばたかせず、気流に乗って飛びます。翼を広げた全長は約３ｍ。私たちが腕を思い切り広げてもこの大きさにはかないません。この施設は、Ｏｔａｇｏ ｐｅｎｉｎｓｕｌａの一番先にあります。施設のある崖からは、野生のＦｕｒｓｅａｌも見ることができます。次に訪れたのは、Ｐｅｎｇｕｉｎ ｐｌａｃｅという施設です。ここも、Ａｌｂａｔｏｒｏｓｓ Ｃｅｎｔｒｅから半島の内陸に少し戻ったところにあります。ここでは、ペンギンを療養させ、飼育し、野生に還すという、保護活動を行っています。今はちょうど、大人のペンギンの毛が生え変わる季節だったため、貴重な様子を見ることができました。羽を広げて、風を受けながらじっと毛が生え変わるのを待つ様子は、私たちに自然というのはとても時間がかかるものであることを教えてくれているような気がしました。
この二つの施設は、どちらも国からの補助を受けておらず、どちらも市民が自分たちの力で、ＮＺの美しい自然を保ち続けようとする努力で成り立っています。ダニーデンの中心は、どの通りにも商店が広がり大変栄えています。しかし車で一時間ほどで大自然にも出会えるという場所でもあります。火山を中心に成り立つこの場所は、勾配が急な場所がいくつもあり、崖のすぐそばを車で走る必要もあります。同時に海が近いこの地域は、満ち潮の際に水で隠れてしまう道路もありました。それでも国に暮らし、自然を愛し、大切に守ろうとする人々の根底には、自国を大切に思う気持ちがあるように感じました。
