夏みかん～４年国語 白いぼうし
｢これは、レモンのにおいですか。｣で始まる、あまん きみこ作の｢白いぼうし｣。４年生が音読劇の練習を始めました。｢いいえ、夏みかんですよ。｣とにこにこ答える場面から物語は進みます。レモン・・・薄い黄色と酸っぱいにおいのイメージ。夏みかん・・・濃い黄色と酸っぱいにおい。スーパーなどの店頭に並ぶ夏みかんは、消費者のニーズに合わせてか、いい香りと甘さがウリのようです。レモンと比べられるくらい、また｢あたたかい日の光をそのままそめつけたような、見事な色｣と表現されている夏みかんを子ども達に見せたいと思い、夏みかん探しに歩きました。柑橘類の木にはすでに花がついていますが、夏みかんは７月くらいまで出荷されるとのこと。白いぼうしともんしろちょう、夏みかん。このファンタジーに欠かせないもの。甘い夏みかんではなく、酸っぱく、オレンジ色ではない昔ながらの夏みかんに出会いと思いました。この夏みかん、子ども達はどんな顔で迎えてくれるか、楽しみです。具体物がなくても学習は進みます。具体物がない方が想像が膨らむこともあります。しかし、主人公の松井さんの手にした夏みかんがどんなものであったか・・・スーパーに並ぶオレンジ色の甘い夏みかんとは違うことを感じて欲しいのです。
