サザンカの花
日野市で後半生を過した詩人巽聖歌の童謡「たきび」はにも出てくるサザンカ。この歌は昭和16 年NHKの番組のために。当時住んでいた中野区上高田の落ち葉炊きの風景を歌ったものです。作品の舞台といわれる上高田の鈴木家は、いまも当時のままの景観を残してくれていて、「たきびの歌発祥の地」という看板が立てられているそうです。昭和１６年の風景と今とでは随分様変わりしました。｢たきび｣の歌詞の二番にはサザンカサザンカ咲いた道～霜焼けお手てがもうかゆい、とありますが焚き火を見たことも、霜焼けを経験したこともない子が増えているのではないでしょうか。またサザンカとツバキは花が似ていますがその違いを見分けられる大人もすくないのでは・・・と思います。時代が変わっても日本の生活習慣や知恵、そういったものは残し、伝えたいと思うのです。附属幼稚園の前のサザンカが咲き始めています。
