self_assessment_tan_2019
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<区分 基準Ⅰ-C-2の現状> 自己点検・評価の日常的実施については、教育の質保証や学生支援、教員の研究活動の充実等の観点から、本学独自の中長期計画(平成30年~令和4年)を策定し、担当する各種委員会や各部署で定期的に見直しを図っている。また、自己点検・評価報告書の定期的な公表については、現状、学校基本調査に合わせた学内の基礎データのみの公開に留まっているため、今後は、短期大学基準協会より提示されている自己点検・評価のための新基準に合わせて報告書を作成し、その公表に努める予定である。 自己点検・評価活動において、高等学校等の関係者の意見を取り入れる仕組みは確立されていない。しかし、その代替的な取り組みとして、保育者養成校の自己点検・評価では、実習先からの学生の様子やカリキュラム(実習指導、実践力)に対する情報等がその改善や改革に有効となることが実際的であるため、幼保実習連絡協議会等の場を通じてそれらの意見を聴取し、自己点検・評価に活かせるような仕組みづくりを検討してきている。 自己点検・評価の結果については、教学マネジメント委員会を中心に、同学園の四年制大学とも共有しながら、その改革・改善に活用している。 [区分 基準Ⅰ-C-2 教育の質を保証している。] ※当該区分に係る自己点検・評価のための観点 (1) 学習成果を焦点とする査定(アセスメント)の手法を有している。 (2) 査定の手法を定期的に点検している。 (3) 教育の向上・充実のためのPDCAサイクルを活用している。 (4) 学校教育法、短期大学設置基準等の関係法令の変更などを確認し、法令を遵守している。 区分 基準Ⅰ-B-2の現状において述べたように、学習成果は、在学中の2つの時点で実施される「学修成果アンケート」および、毎学期末に実施される「授業評価アンケート」において、学生の自己評価によって、その習得を査定している。そのうち平成30年度卒業年自生を対象としたにおける学修成果アンケートでは、入学年度と卒業年度とにおける学生の自己評価を比較すると、概ね学生がそれぞれの成果を得たと評価している。(ただし、幼児教育学科第三部において、「5 子どもを取り巻く諸問題への関心及び保育者としての使命感・責任感をもち、学び続けることができる。(自己形成)」という成果項目については入学年度と卒業年度とで変化がない。)「授業評価アンケート」については令和元年度から、「この授業の学修からどのような成果を得ることができましたか。」という質問に対して、成果6項目の中から得たと思う成果を複数選択させている。(学修成果アンケート結果報告書、授業評価アンケート資料、令和元年11月6日教務委員会議事録)。 学習成果の査定方法については、「学修成果アンケート」および「授業評価アンケート」の項目を随時見直して、改善を図っている。学習成果の査定が学生の自己評価に主に依っている現状に対しては、現在、次のような改善を計画している。上述のように教育課程上の各授業について、6つの学習成果項目のうち2つを「期待される学修成果」と定めている。本学では従来GPA(Grade Point Average)を学生の学習達成の指数として導入している。通常、GPAはその学生が単位取得した授業についてその評価を得点化して(本学の場合、秀:4/優:3/良:2/可:1/不可:0)、単位数の重みづけの下、その得点を平均して算出している。今後これに加え、学習成果6項目に関連付けられた授業のみでそれぞれ計算して、学生個々における「学習成果項目別のGPA」を算出する。これは言わば、各学習成果項目に対する達成の客観指標であり、これと学生による自己評価という主観指標とを対比させ、より正確な学習成果の査定につなげる。具体的には、令和元年度の成績評価資料を用いて、年度内にこの査定を試行する予定となっている。 7

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