self_assessment_tan_2019
36/42

(4) 短期大学全体及び学科・専攻課程ごとに適切な定員管理とそれに見合う経費(人件費、(5) 学内に対する経営情報の公開と危機意識の共有ができている。 ④ 外部資金の獲得、遊休資産の処分等の計画を持っている。 (b)文部科学省高等教育局私学部参事官の指導を受けている場合は、その経過の概要を記述する。 <区分 基準Ⅲ-D-2の現状> 施設設備費)のバランスがとれている。 [注意] 基準Ⅲ-D-2について (a)日本私立学校振興・共済事業団の「定量的な経営判断指標に基づく経営状態の区分(法人全体)平成27年度~」のB1~D3に該当する学校法人は、経営改善計画を策定し、自己点検・評価報告書に計画の概要を記載する。改善計画書類は提出資料ではなく備付資料とする。 現在の本法人の経営状態は、日本私立学校振興・共済事業団による定量的な経営判断指標に基づく経営状態の区分(法人全体)においては「A3」の評価区分に入り、正常状態といえる。しかしながら、事業活動収支は法人全体ではプラスであるが、大学以外の設置学校はマイナス状態であり、改革が求められる。平成30年5月29日開催の理事会・評議員会において「聖徳学園グランドデザイン60th」を決定し、学園の基本方針として「人格の形成と教養の習得」「グローバル人材の育成」「キャリア支援による人生設計」、重点方針として「新たな聖徳ブランドの確立」「創造的人間(高い理念を持った優れた人格者)の育成」「宗教的情操教育を土台としたグローバル教育・キャリア教育」を掲げた。計画の策定にあたっては、本学の強み、弱み、外的要因等を含め現状分析を行った上で、課題点を洗い出した。主な強みとして、前身の聖徳学園岐阜教育大学時代からの長年の教育実績により全国有数の教員養成大学であること、就職先アンケート等による卒後評価の高い教育を実施できており、求人倍率が高く就職希望者の就職率が100%近くであることなどが挙げられた。また、外的要因による主な弱みとして、少子化や四年制大学志向の影響から短期大学である本学が不利な傾向にあることなどが挙げられた。このような現状分析を踏まえ、学生募集計画では、AO入試を実施することなどで入学者の早期獲得を図るものとした。 外部資金の獲得については、科学研究費の獲得に向け、教員の積極的な応募を促している。短期大学設置基準及び養成校指定規則に定める教員数、教授数を満たしている。 財務の情報公開は、ホームページ上に事業報告書及び監査報告書等を掲載している。事業報告書には、法人の概要・沿革に始まり設置する学校の学生数・教育内容や、貸借対照表、収支計算書、経年比較(資金収支・事業活動収支・貸借対照表)、財務分析等を掲載している。 <テーマ 基準Ⅲ-D財的資源の課題> 各設置学校の単年度ベースでの事業活動収支を均衡させることが、財務の健全性という観点からの課題である。短期大学部の入学者数が減少傾向にあり、18歳人口減、四年制大学志向などの要因により益々油断は出来ない状況であり、継続的に広報活動を強化していく必要がある。令和元年度の補助金収入は前年度に比べ大きく減少したこともあり早急な対応が必要とされる。令和3年度入学生から学生確保を目的とした奨学金規程を策定し、経済的に困窮している学生などその理由にあわせた適切なフォローを行い、学業を継続できる環境整備を図る必要があると思われる。経済的な支援としては、令和2年度から始まった高等教育修学支援新制度の利用について学生に案内し、経済的な理由により学業を断念することがないよう支援している。 教育の質の向上による定員確保と入学者数の安定化のためには常に改革を継続していく必要がある。 今後も少子化の進行等により学校間の競争が益々厳しくなるため、厳しい予算管理を行い、中期計画に沿った適正な設備投資と、適正な支出経費による学園の経営基盤強化のため一層の教育 35

元のページ  ../index.html#36

このブックを見る