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2・2単位数2・2専攻授業科目・担当教員国際地域文化専攻(中国文化)2・22・2国際地域文化専攻(日本文化)2・21・1※2024年度開講科目については、変更する場合があります。准教授‌内田 健太准教授‌横久保 義洋兼担教授‌秋山 晶則教授‌河智 義邦教授‌大塚 容子〈単位数について〉○○特論Ⅰ・ⅡⅠの単位数Ⅱの単位数23本講義は、中国近世思想文化史をめぐる思想分野と文学分野との相関について考えることをテーマとする。朱子学・陽明学に関する専門的知識を養い、思想史の展開を解説できるようになること、明代の文学史について、思想史との相関を視野に入れつつ、その展開を解説できるようになること、これらの視座から、明代の風気を受容した日本江戸漢学との比較考察を行うことが到達目標である。このねらいのもと、特論Ⅰでは、主に朱子学・陽明学に関する主要な先行研究を講読する。特論Ⅱでは、明代の文藝評論に関する文献資料を取り上げ、思想史との相関を意識して読み解く。最後に、これらのことを念頭において、中国近世思想文化史と日本江戸漢学との比較考察を行う。西南中国(現在の四川・雲南・貴州及びチベット)は近年インド・東南アジア方面への交通路であるばかりでなく、「西部大開発」「一帯一路」の重点地域としても発展を続けているが、実は多民族融合と共存の過程を通じて中華文明の多文化性・重層性の形成に甚大な影響をもたらしてもおり、この地域について研究を深めることは「中国」全体を新たな視点から再認識することにつながるといえよう。本講義では、当該地域における諸民族の興亡、文化交流の歴史を概観することによりその世界史上の位置を明らかにし、併せて中国の伝統思想・文化に対する概括的理解を行う。特論Ⅰではまず当該地域の地理的特質を明らかにし、ついで文献調査の基礎的知識を説明した後上古から清中期までの当該地域の歴史を代表的人物の事績を中心として論ずる。特論Ⅱでは清末から現代までの当該地域の歴史を論じ、続いて現在における当該地域の代表的民族の文化・現状についてフィールドワークの成果に基づいて考察し、単なる「漢化」に帰することができぬ中華文明の多元的性格に対する認識を深める。近世・近代における宗教文化の特質について理解を深めることを目標に、当該期の関連史料を精読しながら、具体的に検討を進める。まず、近世宗教を特色づける本末制、寺壇制などの形成過程や、神職ほか諸宗教者の存在形態といった基本問題について、これまでの研究成果をふまえて考察する。そのうえで、地域に遺された古文書など歴史史料の世界に分け入り、より地域に即した形で、わが国宗教文化の特質について考えることにしたい。法然・親鸞・一遍はともに浄土教思想という共通の基盤に立ちながらも、それぞれに独自の思想体系を確立している。一般には、法然と親鸞について「法然が新たに提示した教えを親鸞が深化させた」、「法然によって完成された念仏の道を親鸞は門弟の一人として独自に受容した」等と論評される。これに一遍を加えると、「法然親鸞によって完成された浄土仏教義を一遍は民俗宗教へと逆戻りさせた」「一遍は最も深い境位へ到達した」等と言われる。当講義では天台本覚思想の影響や宗教類型論といった視点によって三者の浄土教思想の特色を考察しつつ、特に親鸞の信の世界に迫りたい。近年、日本語の談話分析研究の発展により、日本語の自然会話の姿が明らかになってきている。日本語は英語とは異なる会話スタイルをとり、あいづちの打ち方、質問の仕方、自己開示の程度、会話の展開方法などに違いが見られる。日本語の会話スタイルの特徴について語用論の観点から分析するとともに、その知見を日本語教育にどのように応用するのかを検討する。中国文化史特論Ⅰ・Ⅱ西南中国民族交流史特論Ⅰ・Ⅱ日本宗教文化史特論Ⅰ・Ⅱ日本仏教思想特論Ⅰ・Ⅱ日本語教育演習Ⅰ・Ⅱ講義内容

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