大学院案内
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2・2単位数2・2専攻授業科目・担当教員2・22・2国際教育文化専攻(国際教育)2・22・22・2※2024年度開講科目については、変更する場合があります。教授‌宮川 典之教授‌宮川 典之教授‌髙田 準一郎教授‌柏木 良明教授‌藤田 万喜子教授‌冨田 福代〈単位数について〉○○特論Ⅰ・ⅡⅠの単位数Ⅱの単位数15現代はいろいろな意味でのグローバル化の時代である。本講義では、世界各地域の政治経済を国際関係のコンテクストで捉える。経済だけの問題にとどまることなく、各地域の歴史・文化・地理的事情などが国際関係をとおしてどのように築かれてきたのか、もしくは各地域の人びとはどのような生活を送っているのかについて網羅的にあつかう。かつて日本も発展途上国だったという認識のもとで、本講義を構想するものである。国際開発特論と銘打つからには、国際政治経済の枠組みで考える。かつてアジアからの留学生を相手に日本経済を講じたことがあるが、そのときのかれらの共通の問いは、なぜ日本は現在のように発展できたのか、もしくは日本はどのような開発政策ないしは貿易政策をとおして今日のように発展できたのか、というものであった。いくらかでもそのような素朴な問いに答えようとするのが本講義の趣旨である。そこには日本経済がこれまでたどってきた歴史も含まれるし、とくに明治時代以降の近代化のプロセスに焦点を当てたいと考えている。本講義では、戦後、日本におけるユネスコが主導した国際理解教育の受容過程や1974年国際教育勧告で多様化した過程に着目するとともに、教科教育や総合的な学習の時間における国際理解の展開過程を概観し、国際関係論の論点を援用し、国際理解教育のあり方を再考する。これらの再考を踏まえて、世界遺産教育や、ESDからみた地域社会に関わる具体的な教材を開発する方向性を探る。とくに、持続可能性の観点から、フライブルクやチューリッヒ、ベルリンなど海外の事例をとおして、世界遺産教育や、ESDからみた地域教材のもつ可能性を探究し、ESDの観点を導入した授業づくりの手法を身に付ける。地域の文化を気候環境の観点から考察し、風土についての見識を高める。世界の気候を概説し、それぞれの地域でみられる地形、植生などの自然環境と人間生活の関わりについて考える。また地域調査の方法についても考察する。さらに歴史時代の気候と文化、環境変化と文明の盛衰、砂漠化等の地球環境問題にも考察を進めていく。講義に加えて、地理学の学術論文を講読し、研究の進め方を学んでいく。日本には春夏秋冬という四季の変化があり、これに生活がかかわって様々な季節を表すことば(季語、季題)が生まれた。現代まで受け継がれている季語もあれば絶滅寸前の季語もある。暮らしの中の季語と俳句の実例をとおして日本人の心の在りように迫りたい。また、時代の推移とともに絶滅あるいは絶滅寸前の季語をとおして日本の文化、美意識を捉えたい。諸外国の教員に焦点を当て、教師の日常、教員研修・教員評価、近年の教員養成制度改革を国際比較の観点で比較する。各国の教員の実態を通して、それぞれの地域の教育文化や教師観、教育観を広く理解し、各国の教職の専門性がどのように変化したかを考察することを主たる目的にしている。また、教員をめぐる最新動向を把握するとともに、日本の教員が置かれた状況、日本の教員養成や教員研修、教員評価制度を再考するための素材を提供する。対象国は日本を含むアジア及び欧米である。テキストとしてOECDが定期的に調査している教育国際比較データ(Education at a Glance OECD Indicator)を用い、教員に関連する資料を中心に参照する。国際関係特論Ⅰ・Ⅱ国際開発特論Ⅰ・Ⅱ国際理解教育特論Ⅰ・Ⅱ文化地理特論Ⅰ・Ⅱ日本文化特論Ⅰ・Ⅱ比較教育制度特論Ⅰ・Ⅱ講義内容講義内容

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